この記事のポイント
- レジャーで重ね塗りした日や耐水性タイプを使った日は、いつもより肌に日焼け止めが残りやすい状態になっています。
- 顔と体を分けて考え、広い面積は範囲を分けながら、ぬるま湯でなじませてすすぎ残しをつくらないのが基本の流れです。
- 落とした後は洗いすぎに気をつけ、保湿で1日を締めくくると肌の負担感を抑えやすくなります。
海やプールでたっぷり使った日焼け止め、帰宅後にどう落としていますか。せっかくのレジャーだからと、いつもより厚めに重ね塗りしたり、汗や水に強い耐水性タイプを選んだりした日は、実はいつも以上に肌に残りやすい状態になっています。ボディソープでさっと流すだけでいいと思われがちですが、量と処方を考えると少し工夫があると安心です。この記事では、全身の日焼け止めを帰宅後の浴室で無理なく落とすための考え方を、一般論として整理していきます。難しい道具は必要ありません。順番と力加減を少し意識するだけで、その日の肌の心地よさは変わってきます。全身を対象にするぶん、ちょっとしたコツを知っておくと、翌日の肌を気持ちよく迎えられます。
海やプールの後、日焼け止めはどう落とすのが基本?
結論から言うと、レジャーの日はいつもより一手間かけて落とすのが基本の考え方です。普段の街中での日焼け止めと違い、海やプールの日は使う量も処方の落ちにくさも変わってくるためです。まずは全体像として、分けて・なじませて・すすぎ切るという流れを頭に入れておきましょう。この3つを押さえておけば、細かな手順に迷ったときも基本に立ち返れます。
顔と体を分けて考える
日焼け止めを落とすときは、顔と体を同じ流れで済ませようとしないことがポイントです。顔は皮膚が薄く摩擦の影響を受けやすい部位なので、こするよりなじませて浮かせるイメージが向いています。一方で体は面積が広く、腕や脚、背中など塗った場所を一つずつ意識して洗い流すと、落とし忘れを防ぎやすくなります。順番としては、先に体、最後に顔という流れにすると、髪や首まわりに残った分も顔の工程で一緒に見直せて効率的です。まずはこの2つを分けて捉えるところから始めると、全体の流れがぐっとスムーズになり、慌てずに進められます。
なぜレジャーの日は普段より丁寧に落としたいの?
レジャーの日に丁寧なオフをおすすめしたいのは、肌にのっている日焼け止めの量と密着度が普段と違うからです。同じ日焼け止めでも、街で使う日と海で使う日とでは肌に残る状態が変わってきます。ひとつは塗った量、もうひとつは処方の落ちにくさという、2つの観点から見ていきます。
重ね塗りで量が増えている
海やプールでは、時間をおいて塗り直すことがすすめられる場面が多く、環境省の資料でも汗や水で流れた分の塗り直しに触れられています。つまりレジャーの日は、朝の1回だけでなく日中に何度か重ねていることが少なくありません。その分、帰宅時に肌の上に残っている量も自然と多くなります。量が多ければ、落とす側も普段より意識が必要になる、というシンプルな関係です。普段の街歩きと同じ感覚でさっと流すと、落とし残しが起きやすいのはこのためです。塗った量を思い返しながら、その日の落とし方を少し手厚くする気持ちでいると安心です。
耐水性タイプは「落ちにくい」設計
耐水性(ウォータープルーフ)タイプは、水や汗で流れにくいように膜が肌に密着しやすい設計になっているのが特徴です。日中に落ちにくいことは日焼け対策としては心強い一方で、その性質は帰宅後もそのまま残ります。水でさっと流しただけでは肌に残りやすいため、油分となじませて浮かせる発想が役立ちます。油分は油性の膜となじみやすく、水だけよりも肌の上から離れやすくなるためです。落ちにくさは弱点ではなく、落とす手順を少し変えるサインだと捉えるとよいでしょう。その日の日焼け止めが耐水性だったかどうかを思い出すことが、落とし方を選ぶ最初の手がかりになります。
浴室でのケア、手順のイメージ
特別な道具がなくても、順番と力加減を整えるだけで落とし残しは減らせます。全身を対象にするからこそ、焦らず範囲を区切るのがコツです。ここでは帰宅後の浴室での流れを、下準備・本番・仕上げの3ステップでイメージしてみましょう。
ぬるま湯で肌をなじませてから
いきなり強くこするより、まずはぬるま湯で全身を軽く流すところから始めると、肌の表面がやわらいでなじみやすくなります。お湯の温度は熱すぎない38度前後のぬるめが目安です。熱いお湯は一見さっぱりしますが、必要なうるおいまで奪われやすいので、ぬるめでゆっくりを意識すると肌への負担感を抑えられます。海やプールのあとは肌が乾燥や潮でこわばっていることもあるので、最初のひと流しでリセットする気持ちで進めるとよいでしょう。この下準備があるだけで、そのあとのなじみ方や流れ落ち方が変わってきます。
広い面積は範囲を分けて
体は顔よりずっと面積が広いので、一度に全部を落とそうとしないのがポイントです。腕、脚、肩まわりと部位ごとに区切ってなじませていくと、力が均一にかかり、すすぎ残しの見落としも減ります。特に耐水性タイプを塗った日は、塗った範囲を思い出しながら順番に進めると安心です。背中や肩など手が届きにくい場所は、無理にひねらず届く範囲で丁寧に流しましょう。焦って一気に済ませるより、上から下へと流れを決めて進めたほうが、結果的に落とし残しが少なく、肌への摩擦も抑えられます。
すすぎ残しをつくらない
落とす工程で見落としがちなのが、最後のすすぎです。日焼け止めやクレンジング料が肌に残ったままだと、毛穴づまりや肌荒れの一因になることがあります。首すじ、ひじの内側、ひざの裏など、流れが溜まりやすい部位は特に念入りに流しておくと安心です。髪の生え際やあごの下も、すすぎ残しが起きやすい見落としポイントです。ぬめりが残っていないかを手のひらで確かめると、洗い流せているかどうかに気づきやすくなります。最後にもう一度、全身をぬるま湯でひと流ししておくと、すっきりと安心して上がれます。流し忘れがないか、鏡でさっと全身を見ておくのもおすすめです。
タイプ別に見た落としやすさの目安
日焼け止めは処方によって落としやすさが変わります。以下は一般的な傾向を整理した目安で、製品ごとの違いや使い方によって前後します。その日使ったタイプに当てはめて読んでみてください。どのタイプでも、共通して大切なのは焦らず丁寧に流すことです。
表の見方
下の表は、日中の落ちにくさと帰宅後の落とし方の目安をあわせて見るためのものです。日中に落ちにくいタイプほど、帰宅後は油分となじませる一手間が向きやすい、という関係が読み取れます。どれが優れているという話ではなく、その日の使い方に合わせて落とし方を選ぶための地図として使ってください。
| タイプ | 日中の落ちにくさ | 帰宅後の落とし方の目安 |
|---|---|---|
| 耐水性(ウォータープルーフ) | 落ちにくい | 油分となじませてから流す一手間が向きやすい |
| 一般的なミルク・クリーム | ふつう | なじませてぬるま湯ですすぐ流れで対応しやすい |
| さっぱりタイプ・スプレー | 比較的落ちやすい | 通常の全身洗浄で対応しやすいことが多い |
落とした後の肌をいたわるには?
日焼け止めを落とした後の肌は、紫外線や汗、水にさらされて疲れやすい状態です。落とすことと同じくらい、その後のケアも大切にしたいところです。ひと手間の保湿が、翌日の肌の心地よさにつながります。落として終わりにせず、うるおいを補うところまでをワンセットと考えておくと安心です。
洗いすぎず、保湿で締めくくる
しっかり落としたい気持ちから何度も洗い直したくなることもありますが、洗いすぎは必要なうるおいまで奪い、かえって肌のコンディションを乱すことがあります。基本は1回のオフで完結させるイメージで十分です。落とし終えたら、体も顔も乾く前に保湿しておくと、うるおいを保ちやすくなります。特別なアイテムでなくても、いつも使っている手元の保湿ケアで構いません。レジャーで頑張った肌には、やさしく落として、しっかりうるおすという締めくくりが心地よく効いてくれるはずです。翌朝の肌の調子で、その日のていねいなケアの手ごたえをきっと感じられるでしょう。
監修・確認
ORIA Journal 編集部 編集部
ORIA Journalは、紫外線とスキンケアに関する誠実で分かりやすい情報を届ける編集部です。記事は編集部が作成し、薬機法・景品表示法の観点から表現上のリスクを確認したうえで公開しています。
よくある質問
耐水性の日焼け止めは、ボディソープだけでも落とせますか?
処方や使った量によって差があるため一概には言えません。耐水性タイプは膜が密着しやすい設計のものが多く、油分となじませてから流す一手間があると肌に残りにくくなると考えられます。
海やプールの日は、顔と体で落とし方を変えたほうがいいですか?
顔は皮膚が薄く摩擦の影響を受けやすい部位なので、こするよりなじませて浮かせる意識が向いています。体は面積が広いぶん、部位ごとに区切って落とすと見落としを防ぎやすくなります。
落とした後、すぐに保湿したほうがいいですか?
落とした直後の肌はうるおいが逃げやすい状態です。体も顔も乾く前に保湿しておくと、うるおいを保ちやすくなります。特別なものでなくても、手元の保湿アイテムで構いません。
子どもの全身の日焼け止めも同じように落として大丈夫ですか?
肌の状態には個人差があり、子ども向け製品は処方も異なるため、まずは各製品の表示に沿って落とすのが基本です。心配な場合は少量で様子を見ながら進めると安心です。
参考文献
- 紫外線環境保健マニュアル2020(2020年3月改訂版) https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果・効能を保証したり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。肌の状態やトラブルにお悩みの場合は、皮膚科などの専門医にご相談ください。